7月2日にJIAMオンラインワークショップ 東京オリンピック・パラリンピック スペシャル 「アスリートと資産形成 ~人生100年時代への示唆〜」を開催しました。
Agenda
1, 伊藤潤一氏 講演
2,パネルディスカッション 羽賀龍之介選手、新田祐大選手、伊藤氏
3,全体ディスカッション
(伊藤潤一氏の講演)
日本のスポーツ教育の問題点から、日本が国際金融都市として発展していくために個人に必要な視点をお話しいただきました。
<Key takeaway>
- 日本の子供はスポーツでの意思決定の回数が海外の子供より少ない。国内部活動では限られた人数しか試合に出場することができない。海外のスポーツクラブでは幅広いレベルの大会があり、技術レベルにかかわらず試合に出て「意思決定する」経験ができる。この差が人生へ生きてくるのではないか。高度人材を育成するためにはこの現状も変えるべきではないか。
- 選手としてスケジューリングする時に、1に「自分のレベルを知ること」があり、その後オリンピックを目指すか、目指すとしたら何位を目指すのか等具体的にイメージし、「自分で考えて決める」。その決断をチームが支える構図になっている。
- スポーツ選手に一番重要なことは「ピークをどこに持っていくか」。オリンピックに出場するなら4年間を「ピリオダイゼーション(期分け)」することでメニューなどを変えて自分の調子を上げていく。
- 自分の調子は自分でしかわからないし、自分で完璧に掴むことも大変難しい。また、チームで目標に向かう上で適切なサポーツを受けるためにも、自分の状態を言語化して伝える能力も非常に必要。
- 金融に関しては自分で考えている余裕は正直なかった。信頼できる人に出会い助言を受けることができれば一番良いが、トラブルに巻き込まれている選手も数多く見てきた。
- セカンドキャリアを考える選手同士の集まりでは金銭的な危機感を持つ選手もいた。